この際だし不倫とか夫婦喧嘩も条例違反にしちゃう?
近いうちに、子どもがいる家庭でタバコを吸ったら、条例違反になる時代になるらしい。
思えば父親は重度のヘビースモーカーで、自分が幼稚園の時から目の前で平気でプカプカと吸ってるような人だった。
自分は、幼過ぎたのか何も感じなかったし、特別タバコを嫌だなと思ったこともなかった。
ただ、その事を原因に母と父が頻繁に喧嘩してたのを鮮明に覚えている。
幼かった自分にとっては、目の前でタバコを吸われることより、夫婦喧嘩の方がよっぽと嫌で嫌で堪らなかった。父がタバコを吸うと、なんで母と喧嘩になるのだろう?当時は不思議で不思議でしょうがなかった。
恐らく都議会を通過するであろう、今回の条例が「子供の受動喫煙を防ぐ為」、つまりは子供を守る為ってのは、自分にも非常によく分かる。
でも本当に「子供を守る理論」で条例や法律が作られていくならば、もっと作らなければならない条例や法律はたくさんあるのでは?と思ってしまう。
- 子供がいる家庭で、両親が不倫や離婚をしたら?
- 子供がいる家庭で、度が過ぎた夫婦喧嘩が行われたら?
子供が受ける影響は、何もタバコの煙だけではない。むしろ、不倫や離婚といった家庭環境が及ぼす子供のメンタル面への影響はタバコの受動喫煙どころではない気がする。
けれども、それらを規制する「不倫禁止条例」や「夫婦喧嘩禁止条例」なんて、おそらく誰しもが考えただけで馬鹿らしい条例であると分かるだろう。
だとしたら、「家庭内タバコ禁止条例」はどうなのだろうか。自分はやっぱり馬鹿らしい条例だと思う。
「タバコ=子供に悪影響である」という事実は、きちんと持つべきだと思う。しかし、それを条例や法律にしてしまう事への何とも言えぬ馬鹿らしさ。
子供の前ではタバコを控える事、これはあくまでも不倫や喧嘩と一緒で倫理観として親がしっかり持つべきものであると思う。
もう倫理観として持つべき事は全部法律にしてしまう時代になってしまったのだろうか。そうだとしたら、「お年寄りに席を譲る条例」なんてものもそのうち出来るのだろうか。
そんな右にも左にも行き場のない窮屈な時代にはなって欲しくない思うのは自分だけだろうか。
われわれが持つべきは、倫理観であって、決して条例では無い。
一人ひとりがしっかりとした倫理観やルール、基準を持つ。それが本当の意味での「子供を守る」社会だと思うし、個人の生きやすい時代だと思う。
そんな事を考えさせられるニュースだった。